和裁技能士とは

和裁技能士になるには?

和裁技能士になるためには和裁専門の学校へ4~5年行くのが通常です。そこでは基本の運針から学び、浴衣、長襦袢、単衣着物、袷着物へと徐々にレベルアップしていきます。裁断、印付け、縫製を繰り返し早く正確に仕立てあげる訓練をするのです。

卒業後は呉服屋さんの仕立ての仕事を頂いたり個人の仕立て依頼を受けたりします。

最近は安い海外縫製やミシン仕立ても少なくないため、昔ほど豊富に仕事がある訳ではありません。海外縫製がいけないとは言いませんが、着物を着たことのない人が本当に真心を込めて縫っているでしょうか?

着物の仕立てには細やかな日本人らしい気遣いと工夫がされています。

例えば、手で縫うのはどうしてか?ミシンが無かった昔は当然ですが、これだけ文明が発達した現在でも手縫いにこだわるのは、手縫いは解く時に解きやすく縫い跡が残らないからです。「今後も仕立て替えができるように」「いつでも寸法を変更できるように」という優しい思いが込められているのです。

裁断にしても、約40㎝×12mの反物を直線でしか裁断しないので洋服のように型紙をあてる必要もないし無駄な残布がでないように工夫されているのです。

和裁技能士は年々減少していますが、現在頑張っている和裁技能士さん達は仕立てた着物の向こうにお客様の笑顔を想像しながら、プライドを持って日々着物と向き合っているのです。